うさぎとカメを長く飼っていまして、家族の一員です。
15年前に飼い始め、うさぎは3代目、カメは初代のままで今15才になります。
カメがどんな日常を送っているのか、食事や生活環境など飼育の方法について、それから魅力についてもご紹介したいと思います。
小型のカメは比較的飼いやすいのですが、20~30年と長生きしますので気長に一緒に生活する家族になります。
カメの日常と飼育について
私はゼニガメを一匹飼っていますが、中型の水槽に陸地を設け、ヒーターと日光浴用のライトを設置しています。
この環境でどんな生活を送っているのか、見てみましょう。
カメの日常について
狭い水槽の中にほとんど24時間いるのですが、かなりの時間(おそらく12時間以上)が寝ているようです。
1日のうち夜の食事の後、水槽から部屋に出して1時間ほど散歩をします。
この時間はけっこう活発に動き回り、部屋中を移動します。
床に置いた物の下に潜り込んで行方不明になったりもしますので、注意して見てあげる必要があります。
カメの1日の生活
飼い主の活動に合わせて、カメも日常生活を送ります。
飼い主の私は5:30に起きます。
カメは、次のようにして1日を送っています。
6:00~7:30 | 日光浴用のライトをつけます。カメも陸地に移動し甲羅干し。気持ちよさようにライトを浴びでいます。 |
7:30~20:00 | 7:30に消灯。カメはしばらく陸地にいますが、水中と行き来しながら過ごします。 |
20:00 | 食事。1日1回、数分で食べ切る量です。専用の餌をあげます。 |
20:00~21:00 | 水槽から出て、部屋の中を散歩します。けっこう部屋のあちこち、隅々まで動いて歩き回ります。カメは好奇心が旺盛で活動範囲が広いので、家の外に脱走しないように注意が必要です。 |
21:00~6:00 | 陸地と水中を行き来しながら過ごします。 |
うさぎは自分の縄張りの外には行かないので意外に活動範囲が狭いのですが、カメは行きたいところにドンドン移動してしまします。
やはり狭い水槽の中よりも部屋で散歩するのが好きなようです。
カメの飼育について
小型のゼニガメ(体長25cm)が中型の水槽で生活しています。
本当はもう少し大きなものがいいのですが、水の入れ替えを考えてこの大きさにしました。
カメの飼育で大切なポイントは4点あります。
- 日光浴
- 水質
- 水温
- 食事
カメが健康で長生きするために、飼い主はこの4つを注意してあげる必要があります。
日光浴
見た目で健康かどうかは甲羅を見れば分かります。
甲羅が柔らかい、白いカビが生えているカメは日光浴が不足しています。
気候や天候が良ければ実際にベランダで日光浴をするのが良いのですが、水槽の中では日光浴用の紫外線ライトをつけてあげます。
私は朝の1時間半ほどを日光浴の時間にしています。
水質
1日のほとんどを水槽の中で生活しますので、この中でフン等の排泄物がたまります。
カメ用の浄水器もありますが、固形の排泄物は取れてもアンモニアは取りにくいので、私は2~3日に1回の割合で水を入れ替えています。
気温の高い5月~9月は2日に1回、それ以外の期間は3日に1回取り替えています。
水槽が大きいと水の入れ替えが大変ですので、私は中型を選んでいます。
水温
爬虫類であるカメは変温動物なので、体温が気温に比例して低くなります。
低い気温の中で生活していると冬眠してしまいますので、水槽の中にヒーターを入れて水温を25度ぐらいにしています。
冬場の夜間は室温が10度ぐらいになりますので、ほぼ1年中ヒーターを活用しています。
ヒーターを使わないのは、7月から9月の3カ月間です。
この間は水温も20度ぐらいはありますので、ヒーターを外してカメが水槽を広く使えるようにしています。
食事
子ガメ(生後3年まで)の時は1日2回でした。
ホームセンターで売っている粒状の専用の餌をあげますが、数分で食べ切る量を与えます。
段々成長すると食べる量が減っていくようで、食べ残しが出だすと量を減らしてよいと思います。
今は1日1回だけです。
人間やうさぎと比べても驚くほど食べる量は少なく、私も「この食事でよく健康で長生きできるな」と感心しています。
もしかすると人間の方が食べすぎなのかもしれず、食べすぎで消化不良を起こさない粗食のカメを見ていると考えるところはあります。
カメの魅力について
カメは爬虫類で犬や猫のような喜怒哀楽がわかる生き物ではないのですが、落ち着いた安定感のある存在で、静かで不思議な魅力があります。
私が感じるカメの魅力は次の3つです。
- 縁起が良い
- 癒される
- なつく
短い言葉で表現していますので、1つ1つどういうことか見てゆきたいと思います。
縁起が良い
昔から「鶴は千年、亀は万年」と言って、長生きする縁起が良い生き物とされています。
何かご利益があるわけではないのですが、縁起の良い存在が家の中にいてくれると、何かしら良いことがあるような安心感があります。
どっしりとした姿は安定感があり、長生きして家族を守ってくれているように感じます。
癒される
カメののんびりしたマイペースの姿には癒されます。
私は福祉の会社で経理を担当しており重たいストレスのある仕事ではないのですが、それでも時間や締め切りに追われる生活をしています。
仕事から帰ってカメを見ていると、カメののんびりペースに自分が同化していくのが分かります。
カメから「ゆっくり、のんびり生きようよ」と言われているようで、しばらく見入ってしまいます。
不思議な存在で、時に物言わぬ哲学者にように見えます。
なつく
カメは飼い主を認識して、なついてきます。
なつくと言っても、犬や猫のようになつくわけではありません。
飼い主と認識して近づいてくる、餌を催促する、首を伸ばして飼い主を見ているなど、カメ特有の親近感を見せてくれます。
こういう時に、一緒の生活の中にいる家族だと感じます。
カメを飼っている人の感想
実際にカメを飼っている人の感想を聞いてみましょう。
カメはおとなしい性格で、愛嬌があってかわいいという意見が多いようです。
長生きするので、責任をもってお世話することが大事ですね。
まとめ
いかがでしょうか?
カメは身近な生き物で、小学生のころに飼ったことがある方も多いのではないでしょうか。
長くお付き合いすると、カメは不思議な生き物だと思うようになってきました。
驚くほど少ない食事で長生きしますし、日常生活はゆっくり時間が流れていて睡眠を十分にとっているようです。
時間に追われる私たちに比べると、別の生き方をしている存在です。
カメの飼育は難しくはありませんが、飼い主が十分に気を付ける点が4つあります。
- 日光浴:甲羅を丈夫に健康に保つ
- 水質:排泄物で汚れやすいので、きれいに保つ
- 水温:変温動物なので一定温度に保つ
- 食事:少量でよく与えすぎない
それから、カメの魅力については3点あげました。
- 縁起が良い
- 癒される
- なつく
カメは縁起が良い生き物で独特の存在感があります。
長く一緒に生活していると飼い主を認識して、近づいたり食事の催促をしたりします。
私が感じる一番の魅力は「癒し」です。
カメは物言わぬ生き物ですが、そのゆっくりした動作、のんびりした姿、どっしりした安定感は、飼い主の私に「もっとゆっくりしたらどうだい?」と語り掛けているようで、私には落ち着いた哲学者のように見えます。
難しいことを言わず、単純に「かわいい」と感じる飼い主も多く、カメの人気と魅力となっています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。