最近では、うさぎをペットに飼う方も増えています。
ペットショップで「仕草がかわいい」「のんびりして優しそう」と興味を持つ方も多いと思います。
私もその一人で、うさぎを飼い始めて15年になります。
最初は、ペットショップで妻が子うさぎのあまりの可愛さにお迎えしてしまい、家族の一員となりました。
それからは、小さく、温厚で、やさしく寄り添ってくれるうさぎは、私たち夫婦にとっては、子どものような存在でかけがえのない家族になっています。
次のような不安や疑問を持つ方に読んでいただけたらと思います。
- 初めて飼うけど、大丈夫かな
- 飼いやすいのかな
- 一人暮らしだけど飼えるかな
うさぎは朝と夕方に活発になり、日中は静かにしています。飼い主の生活のリズムに合わせて生活してくれます。
私たち、うさこ(ミニウサギ)と飼い主の日常をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
うさぎの習性
よく「うさぎは夜行性」言われますが、完全な夜行性ではありません。
夜行性でないなら、どのような習性なのか?
どのような住まい、環境を好むのか?
同じうさぎでも、自然界の野生とペット飼いでは習性に違いがあるのか?
この辺りを見てゆきます。
自然界のうさぎ
現在ペットショップで見られるうさぎは、もともとヨーロッパの野生のアナウサギを飼い、改良したものです。
この自然界のうさぎの習性は、ペットになっても野生の名残で引き継がれていますので、ここを理解しておくと、うさぎと暮らす日常に役に立ちます。
生活のリズム
自然界のうさぎは外敵の肉食動物から身を守るため、とても慎重に活動します。
そのため、外敵の活動が鈍る次の時間帯に活動が活発になります。
- 明け方(4時~7時)
- 夕方(16時~19時)
この時間帯に住みかの巣穴から出て食べ物を探しに行くそうです。
それでは、その他の時間帯(日中、夜間)は何をしてるのでしょうか?
住まい
自然界のアナウサギは草原などの地下に巣穴を作って、群れで生活しています。
外敵から身を隠し、自然の厳しさ(暑さ、寒さ、雨風など)を避けるため巣穴で生活しています。
日中や夜間はあまり地上には出ず、住みかの巣穴の中で寝たり起きたりを繰り返しているようです。
ペットのうさぎ
では、ペットのうさぎはどうなのでしょうか?
現在私は2才のうさぎ(名前はうさこです)と暮らしています。
生活のリズム
うちのうさこも、早朝と夕方から夜が活発です。
外敵のいない環境ですが、活動のリズムにうさぎの本能が残っているんですね。
ペットのうさぎは飼い主と生活しているので、飼い主の生活のリズムにあわせて、活発に活動する時間帯を調整してくれています。
観察すると、日中は寝ていることが多く、深夜帯は起きている時間が長いようです。
住まい(室内飼い)
ペットのうさぎの住まいや環境も、アナウサギの巣穴の特徴にできるだけ条件を似せたほうがよいと思います。
私は室外でなく室内で飼うことをお勧めし、巣穴に近くするためのポイントを2点挙げておきます。
- 狭くてもいいでの、ストレスなく落ち着けるケージを作る
- 室内飼いで、温度がある程度一定の環境にする
まずケージですが、私は部屋の隅の方に置き、背面を壁にして上と両側面を布で覆っています。
前面だけが開いている状態ですが、うさこはケージな中でコテンと横になったり薄目で眠ったりと、安心してリラックスした生活をしています。
次に温度ですが、室内飼いで寒暖差があまりないほうが良い環境です。
うさぎの1日の過ごし方
ペットのうさぎは、飼い主の生活のリズムに合わせて、活発な時間を調整して生活します。
それでは、うちのうさこが1日どう過ごしているか、実際の様子を朝・日中・夕方・夜間に分けて見てゆきたいと思います。
朝
うさこの朝は早い。
とは言え、早起きしているわけではありません。
深夜帯から起きていることが多いので、5時ごろからケージをガシガシとかんで「部屋に出してよ」とアピールしてきます。
実は私も朝5時に起きるので、うさことの生活のリズムが調整できていることになります。
5時半ごろに、うさこをケージから出して部屋で遊ばせます。
7時すぎにケージに戻し、私は7時半に家を出て会社に向かいます。
平日の朝の始まりはこのような感じです。
朝食
朝は、食事としてペレット(粒状のフード)20g、野菜を少々(にんじん一かけら、小松菜2枚、キャベツ少々)が定番です。
この他に、葉物はチンゲン菜や大根の葉になる日もあります。
うさこは、たいてい小松菜から食べ始め、まず野菜を食べます。
ペレットは後回しでケージに入ってから午前中にゆっくり食べています。
たぶん自然界では外敵がいるので、食事中でも外敵が来たら逃げないといけません。
食べたいものから食べてゆくのは、この名残ですね。
ふれあいの時間
できるだけ、うさぎが活発な朝の時間帯に、飼い主とのふれあいの時間を設けましょう。
この時間は、飼い主にとって癒しの時間であり、うさぎにとって元気に動き回れる快適な時間です。
その時間は起きてないよ、と言う方もいらっしゃると思いますが、だいじょうぶ。
例えば朝7時に起きる方であれば、明け方(4時~7時)から少しずれて8時、9時ごろになっても、午前中に部屋にうさぎを出して遊んだり、散歩させたりしてください。
飼い主のリズムにうさぎが合わせてくれると思います。
日中
平日の10時から17時は、私と妻は仕事で家にはいません。
うさこはひとりで過ごしています。
睡眠
家の中は静かで外敵もいませんので、基本は静かにしていて結構寝ている時間が長くなっています。
ケージが私の部屋にありますので、休日にうさこの様子を観察していると、9時までにペレットをほとんど食べ終わり、その後は動きが静かになり、眠そうになってきます。
うさぎが寝るときは、目を完全につぶらず、まぶたが半分閉じて薄目を開けている状態になっています。
ときどき半身になってコテンと寝転がっていることもありますが、かなりリラックスしているときの状態です。
寝たり起きたり
17時ごろまでは、寝たり、起きてケージの中をゆっくり動いたり、ケージに手(前足)をかけて背伸び、牧草を食べたりとのんびり過ごしています。
見ているだけて平和な生き物で、とてもいやされます。
夕方
ペットのうさぎは部屋の中にして、太陽の下で過ごしているわけありません。
明け方や夕方を体感できないと思いますが、夕方になるときちんと活発になってきます。
飼い主をお迎え
夕方の日暮時になるとお腹も空いてきたのか、動きが活発になってきます。
薄目でぼんやりしている状態から、目をしっかり開けて表情も生き生きしてきます。
17時半に妻が帰宅、私も18時半に帰宅します。
うさこも飼い主を見つけて、「晩御飯用意してくれ」と、立ち上がり手(前足)をケージにかけて待っています。
仕事で疲れて帰宅しても、うさこの姿を見ると疲れやストレスがなくなります。
夜間
20時ごろ、私と妻が夕食を終えますので、うさこをケージから部屋に出してあげます。
朝とは違い、夜はケージをガシガシ「出してよ」アピールはあまりありません。
ケージの中をうろうろしながら、出してもらえるのを待っています。
晩御飯
うさぎの食事は朝・晩の2回で、両方とも同じ内容で同じ量です。
19時にペレット(粒状のフード)と小皿に野菜を用意して、ケージの中に入れます。
朝と同じですが、うさこは真っ先に野菜を食べきります。
外敵もいないので、そんなあわてて食べないでもいいのにと思いますが、うさぎの本能なのでしょう。
ふれあいの時間
部屋に出ているのは、20時から22時ぐらいです。
部屋を走り回ったり、寝そべったり、何か見つけてかじったりとマイペースで過ごしています。
床に本や衣類を置き忘れていると、目ざとく見つけて必ずかじっています。
うさぎとの遊び方ですが、特におもちゃで遊んだりとかはありません。
うさこは抱っこされるのがダメで、できません。
近寄ってきたときに、背中や頭をなでてあげます。
このとき、うさこは私の指をペロペロとなめてきます。
柔らかいブラシで背中をきれいにしてあげると、目を半開きにして気持ちよさそうにしています。
かわいい仕草に気持ちがなごみます。
飼い主が寝た後
23時ごろ私も就寝します。
深夜まで起きて観察したことはないのですが、うさこが深夜に騒ぐことはありません。
静かな部屋で、ペレットをポリポリと食べる音や牧草をパリパリとかんでいる音に気付くことはありますが、飼い主の睡眠妨害にはなりません。
うさこは日中にかなり睡眠を取っているので、深夜は起きている時間が長いと思います。
実際にうさぎを飼ってる人の感想
うさぎと一緒にいると、気持ちがなごむ方が多いです。
うさぎは経済的な負担が少なく、部屋でお世話し遊ぶので、比較的飼いやすいといえます。
まとめ
今回は、うさぎの習性と1日の生活をご紹介しました。
まとめますと、
- 明け方と夕方に活発になる。
- 飼い主に合わせて生活のリズムを調整してくれる。
- 自然界の巣穴のような温度差が一定で落ち着ける環境を好む。
基本的には、うさぎが活発になる朝方と夕方の時間帯に、食事や遊び(部屋出し)の時間をもうけ飼い主にふれあえるようにできればよいと思います。
一人暮らしの方だと、「飼い主が仕事に行ってる間、日中ひとりでうさぎが寂しくないかな?」と考えたりもします。
でも、その点はだいじょうぶ。
うさぎは日中寝ていることが多く、さびしさやひとりのストレスはないと思います。
うさぎの生活のリズムを知っていれば、飼い主の生活のリズムを中心に、うさぎにもストレスのかかならない生活ができると思います。
読んでいただいて、参考になれば大変うれしく思います。
ありがとうございました。