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うさぎを漢字で書くと?「兎・兔・菟」の違いや意味、名前への使い方も解説

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「うさぎって漢字でどう書くの?」「兎と兔の違いって何?」と思ったことはありませんか?
この記事では、うさぎを表す漢字の種類と意味の違い、由来や成り立ち、さらには名前に使えるかどうかといった実用的な視点までわかりやすく解説します。

うさぎ好きの方はもちろん、子どもに「うさぎ」にちなんだ名前を付けたい方、漢字の由来に興味のある方にも役立つ内容を丁寧にご紹介します。かわいくて神秘的な「うさぎ」のイメージを、漢字という視点から掘り下げていきましょう。

 

うさぎの漢字は「兎」だけじゃない?

 

「兎・兔・菟」の3つの漢字の違いとは

漢字で「うさぎ」を表す場合、もっとも一般的なのは「兎(と)」です。しかし、歴史的には「兔」や「菟」といった異体字も存在しており、文脈や時代、地域によって使われ方が異なります。

  • 兎(と):現在もっとも広く使われている常用漢字で、ニュース記事や教科書など公的な文書にも使用されます。
  • 兔(と):古い字体であり、現在は主に書道や装飾的なデザインなど、芸術的な用途で見られます。年賀状や干支モチーフのデザインでも使用されることがあります。
  • 菟(と):草かんむりが付いており、植物と関係する場面や地名、特定の古典文学の中で見かけることがあります。

 

それぞれの意味・使い方を簡単に解説

漢字 意味・使い方 備考
うさぎ、干支(卯年)にも関連 最も一般的で現代日本語の標準的表記
古字体で兎と同義。古文書や美術作品に使用 書道や装飾用途が中心
植物名や地名に使われる例も 例:菟道(うじ)=京都の地名

たとえば、古典文学や神話に登場する地名「菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)」にも「菟」の字が含まれており、文化的な背景が色濃く反映されています。

 

「兎」という漢字の由来と成り立ち

 

象形文字としての「兎」

「兎」は、うさぎの姿をかたどった象形文字です。特に長い耳や後ろ脚の特徴を捉えた形として、古代の人々が自然の中の生き物を視覚的に記号化した結果と考えられています。

この漢字の形は、中国の甲骨文字や金文にも見られ、時代を経るごとにスタイリッシュに簡略化されていきました。視覚的に「跳ねる動物」として認識されやすく、多くの文化において「すばしこい」「可愛らしい」「繁殖力が強い」といったイメージが定着しています。

 

古代中国や日本での使われ方

古代中国では、月とうさぎを結びつける伝説があり、「兎」は月のシンボルでもありました。中秋節(ちゅうしゅうせつ)などの伝統行事では、うさぎが餅をつく姿が描かれることがあります。

日本でも『万葉集』や『古事記』などの文献に「兎」の字が登場し、和歌や神話の中でうさぎは風雅で神聖な存在として扱われています。

 

名前に「うさぎ」の漢字は使える?

 

「兎」は人名に使えるか?

現在、日本の戸籍法上で使用できる「人名用漢字」に「兎」は含まれていません。そのため、子どもの名前にそのまま「兎」という漢字を使うことはできません(2025年6月時点)。

ただし、「兎」のイメージに近い意味を持つ漢字を使って、うさぎを連想させる名前を付けることは十分に可能です。音の響きや意味を工夫することで、柔らかく可愛らしい印象を与える名前にすることができます。

 

かわいい名前の例と意味(男の子・女の子向け)

名前例 読み方 意味・イメージ
羽月 はづき 軽やかに跳ねるイメージ+月との関連(うさぎ×月)
美跳 みはね 美しく跳ぶ=うさぎの動きの象徴
心羽 ここは 優しく軽やかな心+羽ばたきのイメージ
月菜 つきな 月+自然(菜)=穏やかでかわいらしい印象
優月 ゆづき やさしい月=癒し系の雰囲気

 

名前に使える関連漢字5選

  • :軽やかさ、自由な動き、小さくて柔らかい印象
  • :ジャンプする、活発、元気な印象
  • :うさぎと関連深いシンボル、静けさ・幻想的なイメージも
  • :おだやか、平和、協調性のある印象
  • :やさしさ、愛らしさ、気品を感じさせる漢字

 

うさぎにまつわる漢字と文化

 

干支と「卯(う)」の違いとは?

干支でうさぎ年は「卯(う)」と書かれますが、「兎」とは異なる漢字です。「卯」は本来、十二支の一つで、東の方角や午前5時〜7時の時間帯を示します。

そのため、「卯年」の「うさぎ」は象徴として兎が割り当てられており、実際に書く際は「卯年(うどし)=うさぎ年」と表現されます。漢字としての使い分けには注意が必要です。

 

縁起や神話に出てくる「うさぎ」の漢字

日本の神話では、「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」が有名です。この「白兎」も「兎」という字が用いられており、神聖な存在として描かれています。

また、うさぎは多産であることから「子孫繁栄」や「長寿」の象徴ともされ、古来より縁起の良い動物とされてきました。月との関連も深く、女性的な美しさや優しさを象徴する存在としても親しまれています。

現在では、神社のお守りや置物、絵馬などにも「兎」の姿や漢字が描かれ、願掛けの象徴としても利用されています。

 

まとめ

  • うさぎの漢字は「兎」がもっとも一般的ですが、「兔」や「菟」といった異体字も存在しており、それぞれに文化的背景があります。
  • 「兎」は象形文字として、古代からうさぎの形をかたどって作られた歴史のある漢字です。
  • 名前に「兎」は使えませんが、うさぎのイメージに近い漢字(羽・跳・月など)を使って、愛らしさや軽やかさを表現できます。
  • 干支の「卯(う)」との違いや、因幡の白兎の神話、月とうさぎの関係など、文化や縁起にまつわる話題も豊富です。

漢字を通じて、うさぎの奥深い世界に触れてみることで、普段の生活や名付けにも新しい発見があるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。